本屋さんと紙の本

最近、「本屋さん」に行っていますか?
近年、書店の数が激減してきています。日経新聞によると、この10年間で3割弱の書店が閉店し、全国で書店が1店もない自治体は2割にもなるそうです。ここにあった書店がいつの間にかコンビニになっている…などという経験をした人も多いかと思います。しかし、こんな時代だからこそ「本屋さん」に行ってみませんか?

◆「本屋さん」のライバル
「本屋さん」が減った原因はいくつかあると思いますが、その中でも影響が大きいのが電子書籍の台頭ではないでしょうか。電子書籍が普及し始めてから数年、現在の本の供給量やサービスの向上などには目を見張るものがあり、その利用者数は年々増えています。電子書籍には「かさばらない」「劣化しない」「文章の検索ができる」など、紙の本には真似のできない長所もたくさんあります。しかし、紙の本や、紙の本を売る「本屋さん」にもそれに負けない魅力がたくさんあります。

◆紙の本の魅力
紙の本と電子書籍でもっとも違うところは実体があるか否か、ではないでしょうか。先にあげた電子書籍の長所は主に実体がないこと由来のものですが、逆に紙の本には実体があるがゆえの魅力的なポイントがあります。紙の本を読むとき、表紙をめくってその紙質を快く感じ、意味もないのに音をたててページをペラペラとめくった経験はありませんか?読書は、中にかかれている事を読むだけが楽しみではありません。その点紙の本は、紙の香りを感じ、紙質を感じ、ページをめくる音を感じ、などと五感をフルに使って楽しむことができるのです。

◆「本屋さん」に行こう
そんな「本」の楽しみをさらに味わうことができるのが「本屋さん」ではないでしょうか。「本屋さん」の中を歩きまわり、自分の直観を信じて本を棚から引き抜き、表紙を眺めつつ、ページをぱらぱらとめくり、興味深そうならレジに持っていく、この一連のルーティンにはただ本の内容を読むだけでは得ることのできない魅力がぎゅっと詰まっていると思いませんか?また、「本屋さん」では様々な本が目に入ってきやすいため、普段自分が好むジャンル以外の本にも出会いやすく、自分の知見を広げるチャンスもあふれています。

この他にも、最近では「本屋さん」がカフェや雑貨店とコラボしたり、イベントを開いたりなどと積極的な展開をしています。この記事を見て少しでも興味を持たれたら、今度の休みに「本屋さん」に行ってみるのはいかがでしょうか。そこにはきっと魅力的な出会いがある、かもしれません。